看護師国家試験・肝臓の構造と機能

国家試験

看護師国家試験予想問題

問題 肝臓で正しいのはどれか。

1.肝臓の組織は肝小葉という単位からなる。

2.腸からの静脈血は肝静脈から肝臓へ流入する。

3.尿素をアンモニアに変えて排泄する。

4.胆汁を濃縮して胆嚢菅に分泌する。

 

答え、1

 

[解説]

肝臓は人体で最大の臓器で、栄養素やホルモンの代謝、有害物質の解毒・分解、胆汁の産生、栄養素の貯蔵などさまざまな機能がある。

1. 肝臓の組織は肝小葉を一つの単位として機能している。肝小葉では肝細胞が並んでおり、その隙間を洞様毛細血管が走行し、中心部には中心静脈があり、これが肝静脈へとつながっている。肝小葉の周縁部にグリソン鞘があり、小葉間静脈、小葉間動脈、小葉間胆管が通っている。

2. 胃や小腸、大腸、脾臓、膵臓からの静脈血は、門脈を経由して肝臓へ流入する。胃腸で吸収された栄養素[単糖類とアミノ酸]はこの経路で肝臓へ運ばれ、代謝される。

3. タンパク質を分解することで生じるアンモニアは毒性があるため、肝細胞によって尿素に変えることで無毒化され、最終的に腎臓を経由して尿中に排出される。

4. 胆汁を溜めることで濃縮し、胆嚢菅に分泌しているのは胆嚢である。肝臓では胆汁を産生しており、左右の肝菅やそれらが合流した総肝菅を通って胆嚢に流入する。

肝臓の機能

糖質代謝

肝臓に送られてきた糖質をグリコーゲンに変換して蓄積する。必要に応じてグルコースを血液に供給し、血糖の調節をはかる。

たんぱく質代謝

吸収したアミノ酸を用いて、種々のタンパク質を合成する。血漿中のアルブミンか血液凝固に関与するフィブリノゲン、プロトロンビンなどが肝臓で合成される。

脂質代謝

コレステロールの合成、脂肪酸の分解、ケトン体産生などが行われている。

無機質の蓄積

鉄、コバルト、銅などの生体に必要な無機質が蓄積されている。

解毒

グルクロン酸抱合および硫酸抱合などにより血中の有毒物質を無毒化、胆汁中へ排泄

 



 

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